さんさくさく

23区東部周辺の生き物を中心に…

散策20220312

河川敷でハコベのかわいらしい花を見つけた.(コハコベ?)

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ハコベ Stellaria media

さて,今日は川を少し探ってみた.

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ウキゴリ Gymnogobius urotaenia

魚はあまり採れなかったが,ウキゴリが網に入ってくれた.

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モクズガニ Eriocheir japonica

小さなモクズガニも発見!

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Palaemon paucidens?

スジエビ

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ヌマチチブ Tridentiger brevispinis

ヌマチチブ

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ヨコエビの仲間

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ツチイナゴ Patanga japonica

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後翅に目だった模様はない

途中,バッタ(ツチイナゴ)を採りながら川沿いの池へ移動.網を入れてみる.

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エビたち

そこはアメリカザリガニウシガエル,カワリヌマエビ属など,外来種の宝庫となっていた.

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チュウゴクスジエビかな?スジエビかな?と悩んでいたが……(なんとなくチュウゴクスジエビっぽい.)

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チュウゴクスジエビ Palaemon sinensis

典型的な個体を発見!!見まごうこと無き,胸部のカギ状のスジ.

地味に,こいつを一人で採集して同定するのは初めてかも.

チュウゴクスジエビは止水が好きなのか?と思ったら,生活史は淡水で完結しているらしい.学び.

長田谷津20220308

長田谷津にやってきた.

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タネツケバナ

タネツケバナが花を咲かせていた.近所の空き地には,ミチタネツケバナが良く見られるが,タネツケバナが基本的に湿地周りで見られる一方で,ミチタネツケバナは乾燥した地面に見られる.タネツケバナの茎には毛が生えているが,ミチタネツケバナには根本を除いて毛が見られないらしい(ネット上を散見しただけなので注意).

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シマアメンボ

シマアメンボ.昆虫には詳しくないが,ウミアメンボに近いらしい.確かに,体形が似ている.

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コウホネ

コウホネ.沈水型で見られた.このほかに,ナガバオモダカやオオフサモと言った外来の水生植物がみられた.アメリカザリガニが多いので多くの沈水植物には厳しそうだ.

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ヨシノボリ属の一種

そして隣接する市川市自然博物館で展示されていた魚.長田谷津産のヨシノボリ属の一種.ここはほぼ閉鎖水域(注1)なので,一生を淡水で終える止水性のヨシノボリだろう.雌雄がイマイチ良く分からないが,所謂クロダハゼ Rhinogobius kurodai に当たるのだろうか?いまいち分類が混迷しており,交雑でにっちもさっちもいかなくなっている感もあるので,今後一生モヤモヤしながら生きていくことになるのかもしれない.

注1: 遡上能力の高いモクズガニニホンウナギは多少上ってくるらしい.

イ 20220305

オオイヌノフグリが満開で美しい季節になったようだ.

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オオイヌノフグリ

ところで,商店街に1,2年前くらいに出来た空き地がある.

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フヨウの冬芽?

数 m隔たれたところにも空き地があるが,そこと共通してフヨウ(?)が妙に多い空き地.

そんな空き地に,イグサの仲間が生えていた.

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イ(イグサ)Junchus effusus

中身を割ってみたが,髄は密で,どうもイグサのようだ.良い畳になりそう.

ちょっと興味を持ったので,近くの河川敷のイグサの仲間も見てみた.

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川沿いに生えていた.どうも,空き地のイグサよりは細い.

中身を割いてみる.

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うーん,これはイグサでは無いという判断で良いのだろうか?少なくとも,空き地のイグサに比べるとスカスカしている.どこを割ってもこんな感じである.コゴメイ Juncus sp. かもしれない.

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コゴメイ(?).岸沿いに打たれた杭の上だが,こんな場所にも多い.

近年,イグサはコゴメイに押され,数を減らしていると聞く(この”コゴメイ”の正体も良く分からないのだが……).空き地に生えてきたイグサ.意外と貴重かも?